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日米地位協定 組織的違反

 「万引したとして店員に捕まった米海兵隊員の息子二人を同隊の憲兵隊が基地内に連れ帰った問題で、同憲兵隊の新隊員訓練では日常的に『県警より先に身柄を取り、基地内に連れ戻せ』と指導されていたことが分かった。」と組織的に協定違反している実態を沖縄タイムス19日付けが報道している。

 この事件、米軍は沖縄署の身柄の引き渡しを拒否し、基地内に連行したものだが、この憲兵隊の行動について「少年らが暴力をはたらく可能性があり、これを防ぐために手錠をかけた。窃盗について逮捕したと認識していない」と弁明していることが、衆院外務委員会の外務省が行った答弁で明らかになっている。日米地位協定は、米憲兵隊が基地外で逮捕する権限について「(米軍の)規律及び秩序の維持のため必要な範囲内に限る」(第17条)と定めている。米軍の行動でもない、米軍兵士の子どもにこの規定を使うのは乱用以外のなにものではない。ところで、今になって、手錠をかけながら「逮捕ではない」と言っているのは、この逮捕なら同協定に違反することを知っているからだ。
こんなルール無視にも日本政府はまともな抗議もしていない。
日米地位協定の勝手な運用は他にもある。
米軍が「公務」として有料道路を使ってた場合は料金が課されない(第五条)。07年度も有料道代8億8千万円が支出されている。しかし、米軍横田基地で行われている「ヨコタツアー」というバスツアーは、東京ディズニーランドなどの観光旅行。また、米軍のレンタカーの宣伝のホームページには「日本は、歴史と文化が豊か。休日や夏休みのピーク時には予約でいっぱいになります」在日米軍のレジャーまでも日本が負担している。政府は「問題ない」と言っている。そもそも不平等な中味の地位協定・・・その乱用を擁護しているのがいまの政府だ。
アメリカに言われたるままにイラク派兵したことに違憲の判断がくだったが、政府はまともに見つめなおそうともしてない。骨の隋までアメリカいいなりが染み付いているようだ。

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