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政府「赤字論」のごまかし

 後期高齢者医療制度への怒りが引き続きひろがっている。花見が盛りの公園で宣伝をしていたら「コラー」と言う声。政府に怒っている声だった。「もっとがんばれと」との激励があったという報告があった。この15日には2ヶ月分が年金から天引きされるのでさらに怒りが爆発するであろう。
さて、社会保障の切り捨てなど「構造改革」路線の「理由」に800兆円強もの借金があるなどと使われているが、数字のマジックである。資産と負債を両方見る必要がある。

06年度の国民経済計算の一般政府部門別資産・負債残高(中央政府、地方政府、社会保障基金)をみると
負債の計は990兆円、資産は1024兆円。正味資産34兆円となっている。
資産のうち、土地が133兆円、固定資産などが350兆円、金融資産が541兆円である。
 バランスシートはトントンなのである。家庭でたとえるなら990万円の家のローンがあるが、541万円の預金があり、家の資産価値は483万円ということだ。
ちなみに
家計(個人企業含む)部門は、資産2576兆円(うち預金1572兆円)、負債385兆円、正味資産2190兆円
また、公的部門、民間部門の資産・負債では、
民間部分は、資産6443兆円、負債3833兆円、正味資産2630兆円となっている。つまり財政力で云えば大きな力をもっているのが日本社会だ。
 これだけの資産をどう有効に循環するようにするか。経済の6割は家計である。家計を暖める、そして貯金に頼らなくても安心して暮らせる社会保障制度をつくることだろう。
とにかく「800兆円で国が破綻に直面している」というのは、まやかしであることをはっきりさせることが必要だ。
大企業、資産家への7兆円の減税、5兆円の軍事費、道路特定財源、高級官僚の天下り・・・・メスを入れるところはたくさんある。
 国と地方の借金の急増は、公共事業の乱発のせいだが、特に、社会保障の部門は個人への給付、マンパワーの比率の高さからいって、使われた費用は、家庭の所得、雇用を生み循環する率が高い。単純に増加分が財政を圧迫するというのはその点でも単純すぎる話と思う。

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