マンション問題 住民の力
高知市議会の閉会日、15階建のマンション建設の中止を求める二千名の署名を添えた請願があと一歩で採択されそうになった。質的な変化が起こりつつある。これまでは市が「法的に規制できない」と言えば、それで終わりだった。それが、「中止」という「過激」な要求に半数近くの議員が賛成するまでになった。
私の関係する市議団でも従来は「住民の思いは分かるが、無理なものに賛成するのは・・・」という議論もあった… しかし、今議会で、地方分権時代の条例はどうあるべきか、という論戦を行った。都市計画の事務は自治事務であり、地方の裁量権が認められているのではないか、合理的なローカルルールは認められていると …… これは私たちが学習する中でつかんだ認識の大きな発展であったが、他会派の議員が判断する材料を提供したと思う。
二千名の署名には、「私たちは、健康で文化的な暮らしを送りたい。幸せな環境を追求したい」という憲法で定められた基本的人権がその根底にあると思っている。それを侵害する物に対して物を言うのは当然の権利だ。九条の会の事務局をしている渡辺治氏は「憲法は、その文面だけではなにも保障しない。しかし、たたかうときには足場になる。」と語ったことが強い印象として残っているが、そうした住民の闘いがものごとを前進させている……そのことを改めて思い出した出来事であった。
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