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軍事化と貧困大国

 海上自衛隊のイージス艦「あたご」とはえ縄漁船の衝突事故。漁船の親子が行方不明となっている。潜水艦なだしおと第一富士丸の事故では30名が亡くなった。この2月は、米原潜の緊急浮上ショーのために、愛媛の高校生が亡くなった月でもある。そして沖縄での中学生、そしてフィリピン人への強姦事件・・・
 軍隊は、人を守るためにあるのか、という根本的な問いがある。個人の問題ではなく、社会システムの問題として批判する必要があると思う。背景に、経済利益のために人権を無視する新自由主義と貧困問題がある。
 

 しばらく手に入りにくくなっていた「貧困大国アメリカ」を読んだ。医療、教育のセーフティネットがなく個人に負担がいく社会、その結果のローン地獄。中流家庭も失業で一気に貧困に陥る。いや、公的医療システムのないアメリカでは、病気をすると民間保険の保険料がたかくなるというので企業にやとってもらえない。そして、多重債務者、貧困者には、戦争という「貧困ビジネス」が待っている。軍がローンを肩代わりすると言うが、実態は、肉体的にも精神的にもダメージを受け、いっそうの貧困がすすむ。その一方で軍需や保険会社など大企業のトップは大もうけをしている。
 吐き気をもよおすような非人間的な社会だ。おそらく沖縄の米軍兵士もそうした環境の中で送りこまれたのだろう。「金がはいること、誰がの役に立つ」という藁にもすがる思いで軍隊に入るが、イラク戦争に見られるように現実はそうでない。希望を失い、自分自身も排除した人間にブレーキはきかないのだろう。
 その本の中にも書かれいてたし、元海兵隊で、現在は平和活動をしているネルソン氏は「兵士考えず命令を実行する訓練を徹底させられる。そのためには人格を徹底して破壊する。そして人を殺す技術だけを教え込まれる。命令があれば、躊躇なく子どもも女性も殺せる訓練を受ける」という主旨の話をしている。
 私のまわりにも就職口がないため、自衛隊に行くという人がいる。軍国化と貧困は表裏一体だ。だから憲法には、戦争放棄の9条とならんで、生存権を保障する25条がある。国連憲章が「恐怖と欠乏」の克服を宣言しているのも、それが戦争、ファシズムの土台となったからだ。
 そのアメリカから「年次改革要望書」をつきつけられ、貧困大国の道をすすもうとしてる日本に、反撃しなくてはならない。

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