不祥事へのリーダーの認識度
明日から、高知市議会・・・ 市政を取りまく難局を乗り切るうえで、職員の力をどう発揮してもらうかが、市長のリーダーシップが問われるのだが、気になる発言がある。再選後、地元紙に載ったインタビュー記事。
市長は、不祥事対応に追われた一期目を振り返ってとの問いに「内部のよどみと公務員としての甘えが不祥事続発につながった」と述べている。この他人事のような言葉を聴いて、多くの職員が失望したのではないかと危惧する。なぜそう思うか?不祥事問題を取り扱った2つの特別委員会の報告を見てみたい。
05年9月21日の補助金等交付事務調査特別委の報告書は、組織としてのコンプライアンスの欠如が引き起こしたものであり,その確立には「管理職がどのような見識を持つかで,その職場の方向性は決定すると言っても過言ではな」いと結論づけている。
同年12月8日 不適正発注等に関する調査特別委員会の報告は、幹部が適切な判断をすることなく対応した部局責任者の責任放棄を指弾し、「問われているのは,執行部側の毅然とした態度である」としている。特定業者と幹部の癒着とも言える構図の中で、苦しめられたのは一般職員であった。
市長が語るなら「トップの姿勢、幹部職員の姿勢に問題があった」と語るべきと思う。
「公務員の甘え」という情緒的な言葉で片づける問題ではない。問題は、1つ1つ具体的である。
民間の「甘え」というか、「税金泥棒」と言いたくなる事例については後日記したい。
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