高知市議会 「ワーキングプアはださない」と執行部
市議会の質問戦が昨日から始まっている。今日、日本共産党の岡田市議が登壇した。その質問戦で気づいたことのいくつかを羅列すると・・・
・不祥事問題 「組織のよどみと公務員の甘さ」という発言の説明をせず、この間の取り組みを語るにとどまった。問われているのはリーダーの姿勢と、2つの特別委員会の報告をもとに聞いたのに・・・ どこか他人事
・米軍基地強化に反対する岩国市への補助金打ち切りに対する姿勢を聞いたが、言及なし。
・医療センター 公が赤字でも企業はもうかる。民間とはきびしい緊張関係が必要といったが「公と民のパートナーシップ」という牧歌的な話をして、「SPCに提案内容の材料比率削減をもとめよ」の問いに、そのつもりはないと副市長。
・実質的に医療センターの機能をささえている公務労働の専門性について聞いたが(SPCは素人と地元も報道。副市長も問題あるといったが)・・・国が多様なセクターで支えるとの指針を出していると、市長自らの意見表明は回避。
・防災対策の優先順位に、①耐震補強や家具転倒防止など「生きる」という手だて。②自主防災組織など地域の取り組み③災害復旧の体制・・・ 総合あんしんセンターは、③の位置づけだ。それを財政危機の中、優先させる。「市長のメモリアルか」の声も・・
・総合あんしんセンター 保健所は県の間借りの継続、医師会館は土地交換で建ててもらったらよい。防災では現場の強化が優先というと、急に、「中核市は保健所をもたないといけない」という論点を前に出してきた。
・追手前小統合・・・6億円の耐震改修予算が出せないというが、全学校の耐震費用は「算定できてない」。しかも、統合は、教育効果の問題で教育行政の問題と、明確な説明ができなかった。
そういう気にかかる答弁はあったが、大事だなとおもうのは
・国保の4%値上げは、3年連続の案だった(来年が三年目)が、調整交付金の6億円の損害もあって(また、後期高齢者医療制度もあって、国保の枠組みも影響する)「来年も上げざるを得ない」と言わなかったこと。
・アウトソーシング問題では「市役所がワーキングプアを生み出すことはあってはならない」と部長、市長が答弁したこと。意識してるかどうかわからないが、これは公契約条例にむすびつく発言、また、貧困の基準で言えば、生活保護基準になる。そうすると単身者で確か税などの支払いを加味すると190万円となる。22日間、8時間労働で考えれば時給1000円強となるが、どうしていくのか・・ こんごの極めて重要な足場となった。
18日、細木、江口、19日、迫の各市議か登壇する。
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