市長説明にない言葉
あらためて高知市長の12月議会への説明を読んでみた。ここには、財政のきびしさは言っていても、市民の暮らしが厳しい状況に置かれているというフレーズはない。
国保調整交付金の未請求で4年間で6億数千間円を失ったことについても、陳謝はしているが、国保基金の減少を理由に三年連続で4%値上げをしていることとの関係で、「市民に犠牲をしいた」とは言ってない。後期高齢者医療制度についても、「7割の方が軽減となる」にり最低額では「14570円となる」と軽く言っているが、75歳以上で市の独自減免対象者は4割おり、その方は少なくとも年9750円から14750円と、大幅な負担増になることについては、口をつぐんでいる。
3年間で190億円の収支不足に加え、土地開発公社、学校建設公社の150億円の債務を解消しようとすれば、20年スケールでも8億円いることも、語られていない。
きれいな言葉の市長説明だが、市民の暮らしの痛み、財政運営の失敗な反省・・・そういうものが一切聞こえてこない。それをチェックできない与党会派多数の議会・・・ 大型事業、清掃工場談合、病院PFI・・・執行部も問題だが、それを唯々諾々と認めてきた議会があったからこそ、こうなったのである。執行部との距離感を背景にえらそうな連中が多いが、まともな感覚があるなら反省、謝罪があって当然とおもうが・・・ とにかく執行部を責める破格はない。
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