札束で頬を叩く 基地と核
米軍基地の再編をめぐり、厚木の空母艦載機の移転に反対している岩国市に対し、国は、約束していた庁舎建設の補助金35億円を凍結して、昨日、抗議の1万人集会があった。井原市長は「これまで基地に協力してきた。しかし、今回の部隊移転はがまんできない。それが住民投票で示された。民意は政治の場では思い。言うことを聞かないと建設中の庁舎の補助金を三年目でカットするというのは非常識。『アメとムチ』で市民の意思を押さえつける手法は国が行う措置ではない。これは岩国だけの問題ではない、全国どこでもおこりうる問題。自らの手で新しい民主主義をかちとろうではありませんか」と訴えたとのこと。
放射性廃棄物処分場の誘致問題とまさに同じ。
地方を財政的に窮地においつめておいて、調査に応募をしたら10億円もの莫大な交付金を出すという「札束で頬をたたく」ような国の手法・・・これは地方交付税にも言える。その一部を頑張る地方応援プログラムとリンクさせ、国の政策にのる自治体に多く配分する。以前の公共事業推進のために交付税算入の率を増やし、交付税を補助金化し、膨大な借金をつくらせていたのと思想はかわってない。札束で頬を叩くやり方をいっそうしなくてはならない。岩国の話だが、私たちの話だと思う。
ところで、米軍再編は防衛省の守屋前事務次官が進めた―― 今、その防衛利権が大きな問題となり、その焦点に日米平和文化協会が浮かび上がっている。「山田洋行」から同協会がに1億円がわたったという報道もなされている。地元の中谷元氏も同協会の理事だ。そういえば核燃サイクル推進・高レベル放射性廃棄物処分場の設置を推進する原子燃料政策研究会の理事でもある。
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