勤労感謝の日に、反貧困のたたかいを
勤労感謝の日ですが、サブプライムローン問題とか、投機による原油高とか見るにつけ、マネーゲームでない、普通の勤労が感謝される社会を取り戻したいと感じる。それで最近、気になった記事。先日、資本論の言葉、「吸血鬼」の引用をしましたが・・・
◆My NewsJ apan「サラリーマンという絶望的な働き方」 ―― 売り手市場というが企業が教えない情報としてサラリーマンの置かれだ状況を語っている。「配当3倍なのに給与が減っているトヨタ」「株主重視、社員軽視の大きな流れ」などとして論じている。
有効求人倍率が2を超える愛知県に、全国のネットカフェ難民の4分の1がいることを見ても、都市の活気と国民のくらしは別物だと感じる。
◆ 東京新聞社説 「感謝で祝える労働を 週のはじめに考える」11/19
――「下流」どころか、「貧困時代」の到来といえます。感謝の気持ちで祝える労働環境を取り戻したい、とし、非
正規雇用や低所得、貧困の拡大をあげ、チャプリンの映画「ライムライト」に、人生に必要なものとして、「勇気と想像力とほんの少しのお金」という台詞をひき、「ほんの少しのお金」さえ危うい貧困層の増加は、もはや社会問題というべき、人は商品ではない、と主張。パートや派遣労働者らを酷使する実態に「拷問」と告発しています。
そうした中、政府は「児童扶養手当の削減の凍結」という方向をだしました。
児童扶養手当を来年4月から最大で半減させる(五年以上受給し、末子が八歳以上の世帯が対象)ことが自民、公明、民主の賛成で決まっていましたが、与党は、削減対象を「就業意欲がみられない者」に限定する案をきめました。母子家庭の1割が生活保護、8割以上が就労しており、病気・障害等を除けば、削減対象は限りなくゼロにとなるものです。NHKのワーキングプアの報道などはじめ深刻な実態の告発や国会内外のたたかいの結果です。
昨日、「反貧困たすけあいネットワーク」が発足しました。首都圏青年ユニオンの書記長などの呼びかけです。反貧困ネットワーク代表の宇都宮健児弁護士は「貧困の問題は党派を超えてすべての政党が取り組むべき大問題だ」と主張。わが社の小池晃さんもあいさつしましたが、自民党の後藤田正純衆院議員は「政治は国民の目線でやらなければならない。一緒に貧困問題の解決に取り組んでいきたい」と発言(この議員は、グレーゾーン金利の撤廃でも奮闘。きちんとした保守とは、ホント政策的に一致する部分が多いと思います)。反貧困、世直しのたたかいです。
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