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高知市の行財政「改革」 ③ハコ物の維持費

 今議会の質問戦で、市長は200億円の新市まちづくり計画を見直さないことを表明した。財政危機の原因が身の丈にあわないハコ物建設にあるにもかかわらずだ。市長は「法定」の合併協議会で合意した内容と「法定」を強調して、さも法的根拠があるかのような発言をしているが、法定というのは協議会の性格にかかわるもので、その内容の是非は、議会の承認にかかっている。議会がその後変更を認めれば変更できるのは当然だ。言葉のごまかしである。
 200億円の新まちづくり計画は、03年~04年1月にかけてほぼきまっている。この直後、三位一体の改革で04年度だけで2.9兆円の交付税削減が地方自治体をおそった。

高知市も38億円からの影響をうけている。しかし、4月の合併協議会では、三位一体改革の財政への影響は真剣に議論されずに「三首長の約束したこととして確実に実施する。スリムかで対応する。」とすんなりそのまま計画が承認されている。状況を無視した計画と言える。
 ハコ物建設には維持費がかかる。例えばかるぽーとだけで毎年5億円。しかし200億円の事業を実施したら場合の維持費はまったく不明である。この3月も江の口コミュニティプラザを6億円で建設する議案が提案された。5階建てだったか・・・しかし、維持費は再三要求しても明らかにならなかった。年3千万円となると思われる。今回、高架遊歩道は凍結となっている土佐橋の平面整備の契約議案が出ている。観光バス六台を停留できるスペースをつくるもの。管理人を2~3人置くことが明らかになった。「維持費は?」と聞くと「詳しい計算してない」と本会議で答弁。「もともと観光、交通渋滞対策など公益性のある事業で採算事業でない」と開き直った。委員会で追及すると「年間3000万円以下に努力したい」旨を答弁。建設費が1.6億円。数年で維持費の累計が上回る。利用の見通しはどうか。「年2800台の観光バスがくる」と説明。しかし、2800台は、高知城駐車場の現在の利用台数。それが全部土佐橋にくるというらしい。「観光業者との話し合いは?」と聞くと「話し合ってないが、いい感触はある」というもの。今後、新堀川をはじめ堀を生かした歴史・文化の観光資源を整備する計画が背後にあるというならまだわかるが、そんなものはない(ただし、新堀川の暗渠化の工事、昨年は「必要」と答弁したが、今議会の岡田議員の質問に「市民の声もききながら、県と協議する」とニュアンスが変わった。)。
 こうした維持費の増は、190億円の収支不足対策に盛り込まれているかというと「積み上げはしてない」「全体の中で吸収する」といういいかげんさである。市長は、どうしてもハコ物という「形」をメモリアルとして残したいらしい。そのツケが、市民サービスの切り捨てとしてあらわれる。

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