憲兵政治の復活か!自衛隊が国民監視
「憲兵政治」の復活か! イラク戦争に異議を唱える運動、国会議員やジャーナリスト、文化人の動向を監視していた。昨日、日本共産党が発表した「自衛隊による違憲・違法の国民監視活動を告発する」にその異常な姿が明らかになっている。「やはり、そんな活動をしていたか」という率直な思いと不気味さがしのびよってくるが・・・
とりわけ、異常を感じたのが、久間防衛大臣が「情報収集は当然」と言ってのけたことである。そもその、この国民監視の活動をしていた情報保全隊。隊内部の情報漏えいに対応する部隊であり、発足時での国会審議で、わが中谷元・防衛庁長官(当時)も「一般国民を監視するものでない」と国会で明言している。現大臣の発言は、法令無視、国会無視であり、シビリアンコントロールをなげすて、暴走に拍車をかけるものである。
これは、自衛隊やイラク派兵への賛否を越えた、民主主義の問題であり、決して許してはならない。
戦前の「国柄」を「美しい国」と呼び、その復活をめざす勢力で占められた安倍政権の本質を見る思いがする。
マスコミ各紙もとりあげているが、読売は社会面の目ただないところ、産経は意識して探さないとわからない。その点、地元紙は、高知県民の意識、気風を反映してか、昨日の夕刊から今日の朝刊へとかなり頑張って報道している。ジャーナリズムも監視の対象とされており、こういう機敏さがマスコミにもとめられていると思う。
国民の年金は、歴代政府のもとで、いいかげな管理がされ5000万件の「消えた年金」が大問題になっているが、一方で、余計な国民監視は行う。きちっと見張るところが根本的にまちがっている。これも以前、書いたが「大砲かバターか」というのは、常に政治の対抗軸であり、そのことが極めてよく見える事件である。
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