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百条委 強引な幕引き

 百条委が自民党らによって強引に幕引きされた。「疑惑」を解明すると言いながら、証言の矛盾(偽証の可能性)や、肝心の副知事が指さしたという6日の会議も、「闇保証」という人物は、内容も場所も参加者もまったくあいまいで、他の否定するメンバーは証言にぶれがない。本当に6日の会があったのか疑わしい。唯一の物証というのも元海洋局次長が書いたことがほぼ明確になった(元海洋局次長が別の人物が書いたという発言は、偽証の可能性が濃い)が、その中にも6日の話はない。百条が「疑惑」を解明するというなら、証言の矛盾を含め徹底してやるべきである。しかし、そうならなかった。
 出資は、1967年から39年間、漁業支援のために続けられており、漁業の倒産、リスクある融資への下支えとして、特に、カツオ船団、室戸や宇佐の漁協を支える役割を果たしてきた。まして97年から始まった金融自由化で銀行の倒産があいつぐなか、不良債権をかかえる漁業の信用事業を統合する一大事業のまっただなか、出資の継続は当然である(監査報告はこの背景を無視した。監査は合議制であるため、県政攻撃の急先鋒の自民党県議の合意する内容でしか文章にならない)。百条のなかでも、元海洋局次長以外は、「見返り出資」を否定した。だから、百条委でも最後のほうは、自民党県議も「出資には問題はない」「百条をする必要はなかった」とまで発言せざるえなかった。「闇保証」の唯一の「根拠」である6日の日に゜出席」していたという元企画振興部長の証人尋問を自民党らが拒否するに至っては語るに落ちたというべき。星沢元海洋局長、知事の尋問も拒否。ようするに傷をつけるだけが目的で、これ以上、「真相」が明らかになり、元海洋局次長の暴走とその自己弁護の話であったこと、まともな出資であること、同和行政のゆがみの是正の中でよこはま水産問題で最終的にはきちんと対応したことが明らかになってはまずいのである。
 こんなことは地元紙を読むかぎり伝わってこない。04年知事選にいたった経過とまるで同じと感じる。真相が伝わるにしたがって審判をくだされるべきは誰かがはっきりしてくるであろう。

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