橋本県政論
今日、知事が記者会見で、駅前複合ビルの白紙撤回を正式に表明した。その中で、文化ホールは現地での改修、永国寺キャンパスは手放さず、社会人教育機能持った大学のサテライト教室と図書館整備の有力な選択肢と話した。共産党が提案した内容にそったもので、「やっかみ」の声も出ているらしいが・・・ 県が複合施設構想を議論のたたき台、バックギアも入れるとして提案した以上、こちらも提案をしないと話にならないと、ホール、図書館、大学関係者から意見も聞きながら、節約型である点と、歴史・文化を大切にした地域づくりの拠点として大学と図書館は機能が重なると判断しての提案であったが、それが道理をもっていたということであろう。
知事は、そもそも保守の政治家であり、スタンスは大きく違っていた。ただ、反共意識がなく、誰が言おうが、よいものはよいと判断、不当な要求は排除する姿勢は明確である。だから論戦が大切だし、やりがいがある。農業でも最初は海外で生産に踏み出すとか、山の暮らしは非効率なので麓に下りてくれたらとか、子どもの医療費無料化でも個人給付的でない少子化対策をさぐりたいとか、30人学級でも到達別による少人数学級がよいとか、三位一体改革も必要なものとか、義務教育費は一般財源化すべきと発言しており、そこを論戦してきた。論議の中で、実態や必要性、政府の真の意図を見抜き考えを変更をしてきた。それは道理があったからである。今でも、アウトソーシング、合併問題など真正面から議論している課題も多い。
道理が通り、不当な要求は拒否する・・それに自民党が対抗手段をもたないから、難癖に終始するのであろう。
明日から百条委員会。九条は世界に誇るべき、君が代は変えてはどうか、という発言も含め、政権党であり、県議会最大会派のいうことを聞かない知事おろしの攻撃でしかない。同和のゆがみを日本共産党の指摘を踏まえ大転換したのは明確な事実。そこから出発しないと前向きの議論にならない。
宮崎の例をあげて田中前長野知事が発言していた。しがらみを断ち切るには、不信任をくらうぐらいの覚悟が必要と。04年の百条委でも、県政攻撃のために巨額の金が動いていた。高知県民をきりすてる国政の推進勢力が唯一存在を発揮できる方法が知事攻撃。それが背景であろう。
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