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駅前複合ビルの見直しを

 今、県が高知駅前の複合ビルについてのアンケートをとっているが、このアンケートには、この施設建設にいくらかかるのかは書いていない致命的欠陥がある。複合ビルは約230億円かかる。複合化することで単独整備より効率的と言う話だったが、その逆。県立大の社会科学系学部整理25億、図書館新設40~50億。文化ホールの大規模改修15億(耐震補強だけなら3億程度)と90億円ですむ。約三分の1の経費。機能面でも関係者から問題が指摘されている。文化ホール。2千席使うことはめったにない。二階以上のホールを設置すれば(図書館を一階にする計画)、防災上の問題、資材搬入の問題がてでくる。現文化ホールは廃止され跡地は売却される。大学はキャンパスがない。図書館機能は、市民図書館の機能とタブっており、公文書管理、歴史資料の収集、市町村図書館のバックアップという県立の図書館の機能が不鮮明などなど・・・ かるぽーとを見ても、複合施設の使いにくさ、ランニングコストの高さ(かるぽーとは年間5億円)という問題がある。
 まちづくりの観点からしても、短大存続・社会科学系学部充実と図書館整備を永国寺キャンパスで行い、文化ホールは現在のものを改修してつかう。駅前は、県民広場として当面おいておくことも含め、経済情勢もみながら、市、県、JRの関係者で協議を続ける、というのが現実的と考える。
 28日の医療シンポでは、国の方針により、療養ベッド5000床削減で、行き場のない県民が多数生まれる危険性が話し合われた。「文明国家の行き着く先は福祉国家」「行政の最終的な役割は、福祉、医療、教育」との意見が報告者から語られました。どこに税金を使うか、が問われています。
 12月県議会では、複合ビルの一定の方向性が示されそうですが、もっと議論が必要です。

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