東洋町、おまえもか!
東洋町でも高レベル放射性廃棄物処分場を誘致する動き。東洋町の公式ホームページは「室戸阿南海岸国定公園のちょうど真中に位置し、輝く海に面した…自然豊かな町。白砂青松の美しい砂浜…四国屈指の遠浅のビーチで四季を通じ、訪れる人々の心を穏やかにしてくれる。全国屈指のサーフポイント。美しい海…自然の楽園で日本の四季を肌で感じられる東洋のまち」と紹介しているが、「日本のエネルギーを支えるため、あえて核のゴミ捨て場を誘致した勇気あるまち。その潔さが訪れる人々の心を穏やかにしてくれる」に書き変わらないことを願う。
高知県の自然と地元資源をいかしたまちづくりは水泡に帰す。むろん海洋深層水産業も壊滅するであろう。
根本原因は、財界の「地方分権改革」による地方自治の切り捨てにあるのだが、21世紀が環境、食料・水が重要なテーマとなる世紀であれば、腰をおちつけ、まちづくりに力をつくすしかない。多国籍企業から選ばれる都市づくり・都市間競争というレースに参加する必要はない。自然、歴史・文化など一度壊したら回復が不可能に近いものの価値を大事にし、物づくりにこだわることである。日本全体は人口も減る。無駄な道路建設や再開発事業はごめんにしたい。
本山のさくら市が好調との記事。従来の直販店から売り上げ3倍となった。「本当に成功するか」「品揃えができるか」と設立までにはかなりすったもんだがあった経過を知っているだけに、まずは素直に嬉しい。
さて、高知市の問題では新堀川の暗渠化の問題。市議会、県議会でも取り上げる準備をしていますが、先日、県内の中核を担う建設関係の会社の責任者から手紙を頂いた。「4車線化を阻止してほしい」「ガソリンは1リットル200円時代に突入する。そうすると道路はガラガラになる」と…。計画を考えた10数年前は、ちょうどリオ会議で「持続可能な発展」が世界の合意となったターニングポイントの頃である。「都市間競争」という古い流れに固執するか、あたらしい価値を見据えて進むか、その典型事例の1つである。
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「土佐のまつりごと」に新堀関連記事
http://wajin.air-nifty.com/jcp/
「東洋町、おまえもか!」と題する9月10日の記事最終尾にふれられています。
『さて、高知市の問題では新堀川の暗渠化の問題。市議会、県議会でも取り上げる準備をしていますが、先日、県内の中核を担う建設関係の会社の責任者から手紙を頂いた。「4車線化を阻止してほしい」「ガソリンは1リットル200円時代に突入する。そうすると道路はガラガラになる」と…。計画を考えた10数年前は、ちょうどリオ会議で「持続可... [Read More]
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