ニートほっとカフェに参加して
20日、前々から参加したかった「ニートほっとカフェ」に行ってきました。主催の竹内先生の若者に思いをよせる姿勢と専門家として、またその行動力にはいつも敬服してますが、知ってるようで知らなかったのが若者就職支援センターにとりくむ高知市の担当者の心意気です。ハローワークではできない支援・・・一人一人を大事にし、家族的な支援をする。単に研修だけでなく、カウンセリング、職業紹介まで一環した取り組みが特徴ですが、それにとどまらず、面接がきまれば、前もって企業の担当者にその若者のよさ、特徴を伝える。就職後も職場を訪問して本人や企業の担当者と話をする・・・
また、ニートのとらえ方も、私が以前から、もともとは無業の若者全体への雇用対策というイギリスでの意味とちがって、半分が不安定雇用を押しつけられている若者を、派遣・非常勤、フリーター、ニートと区分して、分断する…特にニートを「問題ある若者」のシンボルとして使って、「若者を使い捨てにする働かせ方」をごまかすためのものという印象を持ってましたが、市の担当者も、「日本では雇用対策として捉えられてない」と的確な指摘をし、また、若者が孤独で、社会的連帯の場が少ないことも言及され、「ぜひセミナーに来てください」と自信を持って語っている姿に感動しました。
趣旨に賛同して採用枠を構え、その後、市を信頼してその枠を広げている企業もあると聞きました。
昨今、不祥事など市政のゆがみが批判されている高知市ですが、素敵な職員、現場で本当に頑張っている職員がいます。
また、体制の充実とか、横の連携とか…行政のとりくみも今後さらに発展させる必要を感じました。実際に苦悩・苦労されているみなさんの話に学びながら、私も、私のポジションでがんばりたいと強く感じた夜でした。
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ほっとカフェにご参加いただきありがとうございました。高知市の若者就職応援セミナーではアットホームな姿勢で若者に接しられている様子を私も垣間見ています。
就職率や回数だけでの実績を強調されて体裁と役割を保っていると自負されている団体もあるようですが、本来は親身な相談ができるところかどうかにつきます。若者はそういうところを望んでいます。そういう意味では高知市はよくやっておられると私も感じています。
ジョブカフェ・ハローワーク同士の連携も含めてニート問題への対策についても横のつながりを拡げる姿勢が欠かせないでしょう。
Posted by: 竹内隆志 | March 25, 2006 11:02 AM