格差社会から目をそらす小泉政治
小泉首相は、格差拡大は「誤解だ」と言い、竹中総務相も「構造改革」で「格差が広がるという議論は間違い」と言ってるが、語るほどに、庶民の暮らしは眼中にないことを証明しているように思う。
政府の研究機関も、格差拡大を認めている。昨年5月に内閣府経済社会総合研究所の太田清氏の「フリーターの増加と労働所得格差の拡大」というレポートが公表されている。
その分析の結論は「日本における男性個人間の労働所得格差、不平等度を、非正規雇用者を含むデータで、年齢をコントロールした上で計測した。その結果、労働所得の格差は97年以降拡大しており、特に、非正規雇用者の増加の影響もあって、若年層でその拡大のテンポが速いことがわかった。」としている。
また、分析の特徴は日本の将来展望を明らかにするものとして「若年層の動きが社会全体の動きに先行する傾向があり、そのことが労働所得格差にも当てはまることは、各国の経験の中にも見いだすことができる。実際に、所得格差が拡大したアメリカ等多くの国では、まず若年層の間での格差が拡大し、それから上の年代、社会全体の格差が拡大するという姿が観察された。」と主張している。
株価の上昇も単なる庶民から大企業への所得移転にずきないことを隠し、「成果」を誇示したいがために、現実を見ようとしないのだろう。
月数万円で暮らしている青年、メンタルヘルスを傷つけられた青年が私のまわりにも少なくない。みんなもっと怒ろう。権利憲法や法律に書かれていても、主張し、たたかわないと、ただの文字でしかないから。
ハンセン氏病のたたかいで、朝鮮半島での強制隔離への保障を、政府が打ち出した。そのたたかいに感動です。
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