市長は、どこまで歪みに迫れるか
4日、不適切発注特別委員会に、執行部が行ってきたヒアリングの結果が報告されました。特定業者の行為を「不当要求」を認定する結論には、異論はありませんが、ヒアリングの内容は羅列的で、また、なぜ、「大きな声」を許したのかという、肝心の自己分析はありません。
その最大の原因は、調査の責任者が、特定業者との関係をもっとも疑われている人物だからです。「電話一本で現場に急行した」「特定業者がいう人事になっている(部長クラスには人事権はありません)」「管轄外の部長が言ったことが、3つの部署を経由して、1日のうちに、再調査、入札の変更など機敏に対応したのは、その上の指示でしかありえない」という、根幹部分には、切り込んでいません。
また、「現場が圧力を感じてない」という記述も注目に値します。それは、もっと上のレベルで、決着していたからでしょう。 特別委員会には、特定業者にも、また、その「被害」を受けたという別の業者も、意見を述べてもらおうと、仲間の市議と相談しています。関係する議員もいるので「抵抗」もあるでしょうが、徹底してやらないと、まじめに頑張ってる職員が気の毒です。
この問題に、どこまで迫り、抜本的な手をうつか、現場に責任をかぶせずシップ級の責任に絞り込めるか。市政の危機でもあり、一方で、松尾市政に築かれた歪みにメスを入れ、市民と職員の信頼を回復するチャンスとするか、市長の器が問われています。
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Posted by: 西やん | November 10, 2005 02:51 PM