朝鮮半島の非核化
韓国統一相が、9月に合意した6カ国協議共同声明に「南北非核化宣言は順守、実現されるべきだ」と合意されたこと触れ、「北朝鮮の核検証過程で必要ならば、宣言の規定する精神に基づき、相互査察は可能だ」と述べた。
92年の南北非核化宣言以前の91年まで、米軍の核兵器が配備されていた証拠を与党議員が情報公開にもとづき入手した資料で明らかにしている。
そこで問題になるのが、核兵器の配備で言えば、公開された米国公文書に、公文書に、「事前協議」について岸首相および藤山外相の完全な同意をえたとの文書がある。相互協力及び安全保障条約討論記録(レコード・オブ・ディスカッションの題名で、「事前協議」は、合衆国軍隊とその装備の日本への配置、合衆国軍用機の飛来(エントリー)、合衆国艦船の日本領海や港湾への立ち入り(エントリー)にかんする現行の手続きに影響を与えるものとは解されない。合衆国軍隊の日本への配置における重要な変更の場合を除く。合衆国軍隊の部隊とその装備の日本からの移動(トランスファー)にかんし、「事前協議」を必要とするとは解釈されない等――というもの。核兵器を配備する持ち込み(イントロダクション)は、協議の対象だが、核装備をつけての飛来、寄港は「協議」の対象外というもの。また、ベトナム戦争のときにも、「部隊の移動」であると「事前協議」の対象とならなかった。この日米間の合意は、以後、何回か確認されている。
朝鮮半島の非核化、統一査察となれば、米軍の「エントリー」をどうあつかうのか。日本の反核平和の願いにとっても関心あるできごとです。
中央アジアでは、「上海協力機構」による非核地帯条約が、この2月に最終合意しています。
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