自衛軍という呼び名
小泉首相が、憲法に、自衛軍の明記は、喜ばしいことと述べたようです。当たり前のような言葉を、よく考える必要があります。サラリーマン増税反対といいながら、「サラリーマンだけの増税は反対で、国民全体への増税は、その限りではない」というごまかしは、総選挙での自民党の言葉の使い方で、学習したばかりですから。
1つは、歴史上、どの戦争も「平和」「自衛」を掲げてたたかわれた。アメリカも「死活的利益」のための行動といい、太平洋戦争も「東洋平和」「自存自衛」の名で行われた。自衛でない軍隊は存在しない。2つは、専守防衛を越えて(正当防衛は、もともと人間にそなわっている自然権であり、「戦力」ではないというのが、従来の政府の見解)、「国際貢献」をするために、自衛軍を使えるということ。(集団的)自衛権の行使で行われたことは、ベトナム戦争、アフガン侵攻など侵略戦争しかない。3つに、九条二項の「戦力不保持」があるので、イラクに出でも、軍事行動はできない。戦後、直接に軍事行動をしなかったのは、九条二項があるからで、これを変えろと圧力をかけているのが、アメリカ。憲法が公布された翌年、約60年前から、改憲を戦略的課題としています。 「言葉」の真の意味を知る努力をしないと、だまされる、というのが、先の戦争の最大の教訓です。また、今度の総選挙の教訓でもあります。
ところで、改憲も、基地の再編・強化も、BSEの危険のある牛肉の輸入も、郵政民営化も ・・・・ すべてアメリカの圧力です。靖国問題で、中国、韓国に「内政干渉」だと反発する人々も、アメリカの横暴には、無口なように感じるます。「歴史問題」については、反論するコメント、TBが多いですが、遊就館をどう思うか、アメリカの横暴をどう思うか、沖縄の基地問題をどう思うか、瑞穂の国を壊す農産物の輸入をどう思うのか、ということでは、まったく無口のように感じます。単に権力のプロパガンダに流されいるのに気がつかないのでしょうか。「愛国」なんて、言ってほしくないというのが率直な思いです。
アメリカの横暴と、自民党政府の売国ぶりがあまりに酷いので、久々の怒りのコメントとなりました。
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自衛軍保持を明記 自民初の改憲草案
自民党は28日、立党50年を機に憲法を全面的に見直し「自衛軍」の保持などを明記した新憲法草案を決定した。(共同通信)
自衛隊のいま現状に沿った改憲草案で、とくに驚きはしないのですが。
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