戦争犯罪 想像力の欠如
ドイツにもユダヤ迫害はなかったという人がいる、どこの世界でもそういう類の人はいる。
南京虐殺はなかったとう人がいる。当時、南京にはそんなに人口はいなかった。30万人は架空だ。だからでっちあげたと。そもそも、正式な抹殺の命令書があったわけでもないから、正式の記録もない。しかし、加害した人の証言、被害をうけた人の証言、当時のニュースを組み合わせれば、容易に想像はつく。例えば、上海派遣軍歩兵第30旅団長の佐々木到一少将は、私記にこう書いている・「俘虜続々投降し来り数千に達す…片はしより殺戮する。多数戦友の流血と十日間の辛惨を顧みれば…『皆やってしまえ』と云い度くなる」(12月13日、『南京戦史資料集』偕行社) 第10軍歩兵第六六連隊第一大隊の戦闘詳報は、多数の捕虜を「命令により」殺害したことを記している。複数の部隊が数万単位の虐殺をしたことが浮かびあがる。公式の記録ではないから「架空」というのか。
731部隊では、生体実験までした日本の軍隊である。アジアの他民族をどう見ていたか、容易に想像できる。日本軍性奴隷も同じ。「拉致して慰安婦をつくれ」という公式の命令書があるばすがない。当時でも、大問題になる内容だから・・。今もそうだが、権力者の政治の言葉はあいまいである。しかも、敗戦と同時に証拠隠滅もはかっている。「慰安所をつくれ」という提言の記録はある(それでも強姦はなくならかった。加害者の証言は多数ある)。証言、間接的な関与発言・・・ 全体像に、総合的に判断すれば、わかることである。公式な「命令書」「記録」がないから「ない」というのは、心の貧困さしか見えてこない。「公娼精度があったじゃないか、今もあるじゃないか」・・・そうかもしれない、でも、自分の妻や、姉妹や娘が娼婦にならざるを得ない状況があったら、肯定しますか。どこまでも他人事としてとらえない、人としての想像力の欠如を感じる。
なぜ、問題にするか。個人としては、人は、場合によって信じられないような狂気を現す愚かさをもっていることを自覚し、そうならないため、流されず判断できる、自ら情報をあつめ、学ぶ・・・そういう意味からである。
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KAZUさん、情報操作ですか?
>例えば、上海派遣軍歩兵第30旅団長の佐々木
>到一少将は、私記にこう書いている・「俘虜
>続々投降し来り数千に達す…片はしより殺戮す
>る。多数戦友の流血と十日間の辛惨を顧みれ
>ば…『皆やってしまえ』と云い度くなる」
は大事なところが省略されているじゃないですか。
>その後、俘虜続々投降し来たり数千に達す、激
>昂せる兵は上官の制止を肯かばこそ、片はしよ
>り殺戮する。多数戦友の流血と十日間の辛惨を
>顧みれば、兵隊ならずとも「皆やってしまえ」
>と言いたくなる。
>白米はもはや一粒もなし、城内にはあるだろう
>が、俘虜に食わせるものの持ち合わせなんか我
>が軍には無い筈だった。
これは、戦争中のぎりぎりの状況での出来事でしょう。
もちろん捕虜の殺害は誉められた事じゃありません。
でも、これをもって大虐殺というでしょうか?
この悪質な行為は、兵士、便衣兵にたいするものです。
起きたのは、平時ではなく戦時です。
で、この文章の中で何人殺したと言う記述はどこにあるのでしょうか。
他の兵士の手記では、そのものずばり南京大虐殺などというものはなかったと言う人もいるのです。
おそらく自身の周りでは、上記のような悲惨な光景はなかったのでしょう。
軍隊と言うのは素人が考えるほどいい加減じゃないですよ。
命令は必ず文章として残します。
命令を出す時、命令文がなければ軍隊は動きません。
それが残っていないとなると軍全体で統一されたものはなかったと言うのが通常の考え方です。
一方中国兵の酷さも歴史として残っています。
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中国軍の実態について申しますと、まず第一に、兵隊の素質が非常に悪い。
日本の兵隊と全く異なる点ですが、中国には昔から「良民不当兵」(良民は兵士にならない)という諺(ことわざ)があります。
日本軍が虐殺したと言いますが、まず虐殺をやったのは中国兵なのです。
その実例を申しますと、私が上海付近に上陸後、ほとんど連日は戦闘、引き続き追撃と敵と戦いながら南京へと迫って行きました。
従って私の前には日本軍は全くいないという状態で戦闘を続けていました。
ところが私がある部落、あるいは町を占領するというと、そこが既に破壊をされており略奪をされており、焼き払われているどころか、甚(はなは)だしきは住民が惨殺されているのです。
なぜそういう事が起きるかと言うと、逃げる中国兵が略奪を働き、それを防ごうとした住民が中国兵に殺されているのです。
中国兵は退却する時には「清野空室」と言って、焼き払い、略奪しつくして、追撃する敵軍に利用させまいとする、そんな残虐なことを平気でやっているのです。
歩兵第20連隊(福知山)大隊長 森王琢
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で、KAZUさんは逆に中国人によって日本人が虐殺・強姦され、陵辱された『通州事件』『尼港事件』『済南事件』については、どのようにお考えですか?
まさか「日本人は殺されても当然。」と言わないですよね。
Posted by: Tada | August 18, 2005 11:30 PM
現在中国が主張する南京大虐殺は無かったと考えますが、南京大虐殺は有ったと考えます。
現に私は南京進行に加わった方と18才当時のアルバイト先で話しを聞いています。
慰安婦問題もいわゆる「唐ゆきさん」の延長上からの発想ですが、兵士の身内婦女子を陵辱の恥辱の務に着けることは・・・と当時支配下に有ったいわゆる三国人をその責務に強要したと聞いています。
当時の日本は国民を含め、人に対する扱いを行っていない事は、ハガキ1枚で命を集める事で理解出来ます。
Posted by: 西やん | August 20, 2005 10:21 AM
>西やんさん
>現在中国が主張する南京大虐殺は無かったと考
>えますが、南京大虐殺は有ったと考えます。
>現に私は南京進行に加わった方と18才当時の
>アルバイト先で話しを聞いています。
どういう話をその方から聞いたか知りませんが、具体的に「どこで」「どのような状況で」「どんな人が」「何人なくなった」のか。
その行為を行った人は「どこの所属」で「どのような命令の元に行われたか」の検証が必要となります。
おそらく生々しい話しだったから信用されたと思いますが、世間話ではない正式な歴史の確認と言うのはそういうものです。
共産党関係のBBSで書き難いことを言いますが、敗戦後中国に残った兵士・シベリア抑留の兵士には徹底的に共産主義教育が行われました。
その国の共産党にとって都合のいい歴史の肯定が強要されています。
また、評論家の高野進氏もTVで現地で中国人の老人の話で日本軍の悪行を聞いたと発言したことについて、「それは証明されたことなのか?」と聞かれ、「とても嘘をついていたと思えない。目を見ればわかる。」と発言した人に目を剥いて怒っていました。
こういう『事実』を無条件で信じることが果たしていいことなのか、それは歴史の認識をどう構築していくかという考えによります。
私も戦争中ですから堂々と書けないいろいろな局面があったと言う点では、私も西やんさんに同調します。
しかし、それが世間で言われるような南京大虐殺だったとは思いません。
>三国人
この言い方は、戦後ではないですか?
日本の敗戦により朝鮮人などが日本国民でなくなったことによって、戦後も日本での生活を望み本国に帰らなかった人たちが、本国の国民でもない・かといって日本国民でも無いということで言われた言い方です。
慰安婦の構成率は、日本人が一番多いです。
そして職業として雇われているのでかなりの貯金を貯めていたい朝鮮人も居ます。
そして日本軍が自ら強要して連れてきた朝鮮人慰安婦がいたと言う証明はされていません、朝鮮人手配士がどのような経緯で連れてきたかは別として。
>ハガキ1枚で命を集める事
これは当時の法律により徴兵制があり、国民の義務となっていたわけです。
それは日本の独立を守るため当時の清国やロシアと戦った時も行われたことです。
今徴兵制はないですが、日本の独立脅かす他国の侵略があった時兵隊が足りなければ可能性はあると考えます。
将来徴兵制が法律化されたとき、それを受けるか拒否するかは、国民の義務ということとは別の次元であるでしょうが。
共産党も政権を獲った時には憲法を改正して軍隊を持つという以前からの考えに変更はないですよね。
戦後の一時期、日本の共産主義化のために武装革命を標榜して実践していた時期もあるのですし。
Posted by: Tada | August 20, 2005 11:16 AM
歴史問題における被害者側の心情は痛いほどよく分かります。
ただ、正しい歴史を学ぼうとする場合は「30万人なら虐殺で1万人なら虐殺ではないというのか?」とか「被害者の痛みが分かっていない。本当に反省しているのか?」等と感情的にならず客観的に、きちんとした資料を基に検証していく事が大事ではないでしょうか?
例えば南京事件にしても、証言と言う曖昧なものだけに頼らずに、色々な資料(人口の推移など間接的に関係のありそうな物も含めて)や、それが物理的に可能であったか(虐殺があったのならどうやって殺したか?その物資はどれくらい必要であったか?とか死体の処理はどうしたのか?など)を多角的に検証していく作業が必要だと思います。
歴史は想像力や感情にまかせて創られては絶対にいけません。実際にあった事、それが歴史なのです。
Posted by: 元気 | August 21, 2005 10:13 AM