元将校の勇気に応える道
83年11月、旧陸軍将校の親ぼく団体「偕行社」の機関紙「偕行」に「いわゆる『南京事件』に関する情報提供のお願い」という記事が載った。元将校に、体験手記の投稿を呼びかけた。
南京事件について「憶測・誇張・伝聞が多い」「デタラメ」と批判。参戦者の証言を集めて「『大虐殺の虚像』を反証し、公正な歴史を残す」と趣旨を語っている。約一年、「証言による南京戦史」が連載された。元将兵の虐殺を告白する勇気ある手記が多く寄せらた。最終回にあたり、編集部は「弁解の言葉はない」 「旧日本軍の縁につながる者として、中国人民に深く詫(わ)びるしかない。まことに相すまぬ、むごいことであった」とのべた。
様々な局面はあっただろうと思う、大局がどうだったのか。だから「想像力の欠如」と言った。
わたしははっきり主張している。侵略や虐殺の事実など大局を明確にして、個々の問題で真実に迫る共同作業をしたらいいと。 しかも、それは、どちらの国も「偏狭なナショナリズム」にとらわれることなく、事実を受け入れ、「人はとんでもない過ちを犯す存在」であることを自覚するのが、学ぶべき教訓であると。
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» 隠し通せない「南京大虐殺」 [花のニッパチ、心のままに]
今日はほんとうに暑い1日だった。公式の気温は35℃ちょいだったが、これは百葉箱の中の気温。実際には+2℃の37℃くらいあったのではないだろうか。
しかし、暑かったのは気温ばかりではない。心を熱くさせる記事が4本も目に飛び込んできたからだ。
1つ目は、しんぶん赤旗の記事、「戦後60年 記者がさぐる戦争の真実 南京大虐殺 偕行社(かいこうしゃ)の『お詫び』」というもの。
2つ目は朝日新聞の731部隊長ノート発見という記事。
3つ目に、毎日新聞の、毎日「被ばく者の声、かき... [Read More]
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