性奴隷・・・「プライドある職業」発言
侵略の反省を、行動でどう証明するかが問われているとき、国の教育をつかさどる中山文科省は、従来の「従軍慰安婦」という言葉はなかった、「教科書の記述が減ってよかった」という発言の延長で、メールを紹介するという卑怯な手段(発言の責任回避)で、自説を展開した。その中で、 従軍慰安婦について、 「戦地にある不安定な男の心をなだめ、一定の休息と秩序をもたらした存在と考えれば、プライドを持って取り組むことが出来る職業だった」と、あえてメールの中身を紹介した。
そこまで言うなら、妻や娘を「プライドをもてる職業」に派遣したら!と言いたくなるような暴論です。この発言が示すことは、つまり、他人事。身内と他の人間は違うという強烈な階層意識の表明です。同じ人間としてみてないぞ、という自白です。
拉致問題で苦しんでいる人を尻目に、過去の強制連行や性奴隷の事実に目をふさぎ、解決のために力を合わせるべき韓国、中国と溝をつくる。その一方で、北朝鮮の脅威をあおり、有事法制や改憲の口実につかう。
すでに88年に日本共産党が拉致は北朝鮮の仕業と国会で指摘してきたのに、放置し、解決に必要な国際的枠組みを破壊し・・・ 本当に同じ人間として悲しみを共感し、真摯な努力をしているのか。解決させず、 「右傾化」の材料として弄んでいるようでしかたがない。
ちなみに、従軍慰安婦というのは、本質を隠している。中山大臣が「なくせ」というのには、その限りで個人としては一致する。「日本軍による性奴隷」と、すぐわかる明確な表現にすべきである。
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戦前において従軍慰安婦と言う言葉はなかったと言うのは正しいのではないですか。
それ自体に問題はありません。
それと日本においては昭和33年まで公娼つまり売春婦は別に法律違反でなく存在していました。
したがって軍隊向けに慰安婦、売春婦がいることに問題はありません。
当時のロシア・中国・朝鮮の兵士も含め素行が悪く現地の女性を暴行したという背景があります。
問題となるのは軍が強制して、あるいは拉致してそれらの職業につかせたかどうかですが、そのような資料はいくら探してもありません。
ですから、強制されつれてこられた従軍慰安婦がいたと言う証拠はありません。
また彼女たちは大変な高給をちゃんと貰っていたと言う資料もあります。
つまり商売として成立していたのです。
朝鮮は日本でしたので終戦前約1年間については徴用した人は居ましたが、性奴隷なる言葉のもつ「旧日本軍はひどかった。」と言うレッテル張りは不当です。
慰安所で働く売春婦の多くは日本人だったという資料もあります。
だいたい現在でも日本各地に売春している人は一杯いるではないですか。
あなたの言い方によれば、『現代人による性奴隷』と呼べばいいのですか?
Posted by: Tada | July 14, 2005 03:29 PM
従軍慰安婦について、いまだ、当たり前のようだったように、語る我々朝鮮人から見れば、輩の多いこの日本、自分達の受けた被害は、ヒステリックに継承し、行った罪はみとめようともしない、拉致問題ひとつとっても、当時何十万という人間を日本に連行してきたのは、拉致そのもの、来たくて来たなど言うのか、日本の常識は、自分本位であって、アジアの中心と自負するのは結構だが
よその国、土足で上がりこみ、暴れまわって、過去の事として済まそうというなら、北の拉致も過去の事、いつまでも騒ぐ必要はない。数からしても、日本人の命一人と我々朝鮮人の命、いくらの対比でものいってるのか、世界の平和を語る前に自ら行った始末つけてから、国連常任理事国入り
など聞いてあきれる。
Posted by: ちょほんり | July 15, 2005 12:36 AM
ちょほんりさん、こんにちは。
私に反論するのなら、もう少し論理的にいきましょう。
1.多くの研修者がいながら、“未だにこの世に存在していない『軍による強制力のあった慰安婦がいたと言う証拠』”を出していただきましょう。
ちょほんりさんの言う罪は、どういう罪なのでしょう。
2.あなたは在日朝鮮人のようですが、あなたはあるいはあなたのご両親、おじいさんはどのような経緯で日本にいらしたのですか?
正直にお聞かせください。
3.日本人の北朝鮮による拉致と、日韓併合時代の徴用は全く別ですよ。
仮に徴用が犯罪だとしても、犯罪が犯罪を消し去ることなんてできません。
同時に犯罪があれば、お互い無罪になると言うことは無いですよ。
民主的な法治国家としては、当然の考えです。
4.また、併合時代に朝鮮半島での同民族による差別・生活の苦しさから望んで日本にやって来た人。
朝鮮人でありながら日本兵になった多くの人。
それもかなりの上官(陸軍中将・洪思翊)になった朝鮮人がいたことをお忘れなく。
これらの人も日本兵として共に戦ったのです。
それも朝鮮半島以外の土地で。
5.日本と韓国との間では、日韓基本条約によって"始末”はついています。
この時韓国を朝鮮半島唯一の政府として条約を結んでいますので、朝鮮半島における戦争前の謝罪は、全て完了しています。
その時経済協力金として、無償で当時の韓国の国家予算とおなじお金を支払っています。
有償等を含めれば、3倍以上支払っています。
これは、40年前に済んだ話です。
いち民間人のちょほんりさんがいくら叫んでみたところ、何の変化もありません。
6.ちなみに今の基準から言えば朝鮮半島の併合は占領政策であり、許されない行為だと私も思います。
しかし、あの時代のロシアの南下政策を考えると、その時点を基準にすればやむおえない面もあったとも考えます。
何もしなければ中国が圧力を受け満州を奪われたように、朝鮮半島・日本はロシアのものになっていた可能性は高いでしょう。
日本共産党としては望ましいことだったでしょうか?
それは兎も角、その上で日本は先の日韓基本条約で経済協力金を払い、戦前の日本が朝鮮半島に投下した資本を放棄しているのです。
内政が極度に混乱・荒廃していていて、自国だけで独立を守れなかったあの時代の朝鮮は、どういう道を進むべきだったかと言う論点で考える必要もあると思います。
日本が悪い、日本が悪いと言うのはとっても楽な作業ですが。
Posted by: Tada | July 15, 2005 11:31 AM