「脅威」を望む者
九条の会の呼びかけ人の加藤周一と姜尚中さんの対談で「北朝鮮の脅威」について語ってるのは、一考に価する。北朝鮮の脅威は、客観的には微々たるものだが(在韓、在日米軍の核兵器の能力では雲泥の差)、交渉のために「脅威」を演出している。米軍は東北アジアの存在意義を高め、日本、中国との関係を主導するために、「危機」をテコにしている。日本は、米軍と戦争ができる国への「理由」として最大限に利用している(有事法制は「北朝鮮の危機」がなければ進まなかった)・・・つまり北朝鮮も、アメリカも日本も「危機」の継続を望んでいると。この指摘は、重要です。
この状況を打開するためにも、中国、韓国との共同がなりよりもとめられるのだが… 靖国参拝の固執、北朝鮮への強行姿勢は同根。「戦争できる国」への地ならしに使われている。 つまり外交でなく、国内対策でしかない。「それぞれの国には歴史があり、どう変わるかは、その国の人民の力でしかない」という基本をしっかり押さえ、真に「外交」のできる国にならなくてはと思う。そのためには、情緒的な扇動に流されず、それを見抜く力を、私たちは持たなくてはならない。
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『TOKYO HEADLINE』というフリーペーパー読んでたら、木村太郎氏が靖国問題について書いていた。全然俺のしらんことがたくさん書いてあってびっくり。
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