田植えが始まりました
通勤の途中で、田植えの情景を目にするようになりました。
命の息吹が感じられて、いつ見てもいいものです。
私が、農学部に進んみ、この道を選んだ「きっかけ」は、世界の飢餓問題です。最初は、技術の問題だと思っていました。そんな中、ニューヨークタイムスの記者だったと思いますが、ジェフリー・リーン氏の「地球病の時代」という本に出会い、先進国が技術支援した機器は、補給の部品がなく、さびて鉄くずとなってること(メーカーは儲かっている)、求められているのは、鍬や手動のポンプなど、ローテクであることを教えられ、やがて政治の問題と判断したからです。
ベトナムなどコメ輸出国が、昨今、輸出ストップの事態になっています。中国も輸入国に。一時騒がれたオーストラリアは、無理な栽培・灌漑から土壌が破壊されています。アメリカの穀倉地帯を支える地中湖の水位は10数メートル(不確かな記憶)低下しています。
農をしっかり支えることをなくしては、安全保障の面でも、国際貢献でも、文化と伝統を守る点でも足場を失うと思うのですが、そのことが、まったくわかってないのが今の政府です。
田植えの風景を見ながら、そんなことを思いました。
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